教室レポート

岡島光則 展 -蓄積と変貌- 

もう会期が残り1か月足らずとなってしまいましたが、10月19日まで岡山市役所南西側にある淳風会健康管理センター(TEL 086-226-2666) 4Fのスペース・ヴェーネレで個展を開催させて頂いております。高橋秀先生ご監修で今回127回目となります。副題に「蓄積と変貌」とつけていますが、今まで作品をご覧になったことのない方の目に触れることも想定して、私の立っている現在地を少し説明的に作品展示しています。今大きく分けて二つの仕事をしていますが、一つが蓄積であり、もう一つが変貌と表されるものであります。蓄積の方は、2003年岡山県鴨方町に穴窯を開窯して以来、焼き締めの大作が毎年1点ずつ蓄積しています。一方変貌の方は、二つの意味が含まれていまして、それまで長い間、土を黒褐色に焼く焼成方法を採用し、利休鼠のような無彩色に近い釉薬を使用していましたが、2014年に今回出品している「真の飛石」と名付けた作品や「島影」といった作品を京都のギャラリーで発表して以来、その後の「遙望」なども含め、ある風景をイメージできる作品を顔彩で表現することになりました。その後「色構面」と名付けた、板状のものを抽象的に構成したマット釉の作品に変遷し、さらに現在は磁土にカラフルな透明釉を施した「色塊」という作品へと変貌しています。ご高覧頂ければ幸いに存じます。